「地産地消」が薬膳的にもよい理由

 

漢方薬の歴史を見ると、昔の人はこんな感じで薬を見つけていました。

暑い国→きっと暑い国に住むサイのツノは熱を冷ましてくれるんじゃないか!?

ということで「サイの角(犀角)」にその効能があると見つける。

なんだか薬になると、サイとか出てきてスケールがすごいけど(笑)、意外と単純。
ものごとって実はシンプルですよね~

食べ物で言えば暑い国で採れる「バナナ」は体の熱を冷まします。
これらはちょっと極端な例ですが、

必要な効能がその土地にちゃんと準備されている。

普段の食べ物でも自分が住んでいる土地の食べ物は、自分に必要なエネルギーがたくさん入っています。
なので、自分の住む土地で採れた食べ物を食べる事がとても体に良いとされます。

「身土不二」という言葉も有名ですね。
正報(身体)と得報(土地)は二つに分かつことができない。という意味で、食養生のスローガンとして大正時代から使われてきました。元々の仏教用語としての意味は少し違うようですが、良い言葉ですね。

ちなみに中国の思想には「天の気、地の気」という考え方があって、地の気は地球のエネルギー、そして、食べ物も地の気、ととらえます。

旬に関してはもやはり旬の物は、その季節に必要な効能をたくさん含んでいます。

みなさんも良くご存知、夏野菜は、体の熱を冷ましたり、水はけを良くしたりしますね。

その土地に住む人に、必要なものを、必要な季節に与えてくれるなんて、パーフェクト!神様の粋な計らいですね。

まさに『天人合一(てんじんごういつ)』
~人と宇宙は一体関係にある~。

ちなみに、今私が住んでいるところでは、地元の野菜が旬に食べられるので最高に幸せです!

地産地消はエコにも良いし、普段の食生活では大事にしたいですね!

あ、そろそろ『豆』食べて「利湿」はじめてくださいね~!

 

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